バレンシアガのシボが埋まるとイメージは変わる?変わらない?
バレンシアガのご相談が増えています。
男性的で無骨なデザインながら、その豊富なカラーバリエーションとカジュアルで扱いやすいスタイルが若い女性にも大きな支持を得ているバレンシアガ。
もっともバレンシアガらしい特徴を挙げるとするなら、何と言っても 「シボ加工」(原皮のシワを表面に浮き立たせる加工) でしょう。

ビフォアー写真のようなペンやマジック等インクのシミが付着した場合、どんなクレンジングを行っても落とすことはできません。落ちるとしたら、既成の染料ごと落ちてしまいます。
リカラーが必要になりますが、自慢の シボ が埋まってしまうことを皆さん不安がられています。
確かにシボ部分は筋繊維状に色が薄くなっており、それが特徴で、バレンシアガのウリだと言えます。
でも、リカラーをして色の濃淡が統一されたからと言って、大きく雰囲気が損なわれたか?
と言うとそれはちょっと疑問です。
アフター写真をご覧ください。
アニリン調に色むら感を残し、ごく自然に見せる仕上げを心がけております。
色のトーンは局所的に少々沈んだ印象になりましたが、違和感を覚える程ではないと思われませんか?
シボそのものが埋まってしまったわけではないので、むしろ発色を取り戻した印象に見えますよね。
バレンシアガも、リカラーによる修復は可能なんです。どうか、あきらめないでくださいね
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