末長く愛用したいものだから、日々のケアが大切です。
皮革製品、特にレザーバッグをご家庭で水洗いすることは現実的に困難です。 その理由として、縮みや伸び等の変形や色移りや色落ちが発生する可能性が高いことが挙げられます。 一般のクリーニング店でも断られるケースが多いでしょう。 そもそも通常のクリーニング店では手洗いによる水洗い作業を行っておりません。
日頃どのようなメンテナンスをしておくべきか……。
デリケートなレザーには日常のお手入れが欠かせません。 まったく汚れていない時でも、やはりお手入れは必要です。 では、一緒に考えていきましょう。日々の実践が大切です。
皮革・レザーは湿気を嫌います。直射日光にも非常に弱いものです。 湿度が高いと、カビが発生します。皮革に含まれる水分と栄養分からカビは繁殖します。 菌糸が繊維の奥まで根深く入り込んでしまった場合、クリーニングでカビそのものを除去できたとしてもカビ跡は濃いシミや変色して、上の画像のように赤く変色してしまいます。
また、日光(蛍光灯でも同じく)で日焼けをします。 人のお肌であれば日焼けをしても新陳代謝によって皮膚が再生し色が戻りますが、 一度日焼けを起こした皮革製品の表皮は元に戻ることはありません。
※いずれの場合も、改善するには特殊リカラー(色補正)加工を施す必要がございます。
ワンポイントアドバイス
しばらく使う予定がない、長期保管しておきたい時には、不織布(風呂敷など)で皮革・レザー製品を包んでおきましょう。 濡れたままの状態は絶対NGです。よく乾かして、汚れを落としてあげてから、包みましょう。
きつくゴシゴシ拭いてはいけません。優しく労わるように拭きましょう。 人の肌と同じで、皮革はデリケートです。強く扱えば、ダメージを与えてしまいます。
食べ物をこぼしてしまった、持ち手がすこし黒くなってきたなど、軽度の汚れでしたらすぐに水拭きを行います。 この時、清潔な布をぬるま湯で湿らせ、固くしぼって汚れ全体を均等に拭いてあげましょう。 ゴシゴシ禁止です。ソフトに扱いましょう。拭いた後は、しっかり自然乾燥させることも忘れずに。 乾くのが待ち切れないからと言って、ドライヤー乾燥はやめてください。皮革は熱にも弱いのです。
皮革用クリームをご使用の際は、クリームを適度な量で「スポンジ」に薄付けして、拭いてあげましょう。 ここで普通の布を使ってしまうと、クリームの量が必要以上にベタ付きしてシミになるおそれがあるのです。
光沢のあるレザーを拭くには、スポンジよりもさらに柔らかいネル地を使います。お手入れにはキズをつけないよう手袋をしましょう。 皮革・レザー製品のメンテナンスでは、腕時計やブレスレット、指輪などを外して作業するぐらいの心がけも必要です。
ワンポイントアドバイス
ちょっとしたシミを拭くときは叩き拭きが有効です。強くこすると生地が痛みますので、湿らせて固く絞った布でポンポンとピンポイントに叩いて、汚れを外に弾き出しましょう。
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